5月30日 13-0ヤクルト、神宮球場
通算31勝19敗1分け(2位の阪神に3差の首位)
18時開始・3時間24分・3万0239人
相手先発 小川●4回3分の1、9安打7失点
本塁打 バティスタ13号①、14号②、田中2号③
一番センター野間
二番セカンド菊池涼
三番ファーストバティスタ
四番ライト鈴木
五番レフト西川
六番キャッチャー磯村
七番ショート田中
八番サード安部
九番ピッチャー山口○(4試合1勝)7回95球1安打無失点
菊池保
中村恭
初回はバティスタのソロに始まり、九回にはバティスタ2ランで締め。中盤には田中の3ランなどで着々と加点した広島が今季最多の13点を奪って球団史上最多の月間19勝目で貯金も今季最多の12。
だがヒーローはプロ初先発で7回1安打無失点で初勝利の山口。ヒーローインタビューのあと神宮のカープファンに手を振る様子はネット上でも評判になり、人気実力とも兼ね備えた右腕に大ブレークの予感…
似たような話は、2008年6月18日の広島市民球場でもあった。
佐々岡投手コーチのつけていた18を背負い、日本ハムを相手に8回114球2安打無失点でプロ初勝利をマークした前田健太だ。この年、先発、救援、先発を経て、やはりプロ2年目のプロ4試合目で結果を出した。しかも七回までノーヒット、四死球4つのみ…だった。
お立ち台に上がったマエケンは、そこでもまた強烈だった。「はじめまして、前田健太です。初勝利を広島市民球場のみなさんの前でできたことは本当に良かったと思います。これからも頑張っていきますんで、応援よろしくお願いします!」
この日の山口も佐々岡投手コーチに送り出され、七回二死まで走者は四球のひとりだけ。同郷の熊本出身、村上に詰まりながらも左前打されノーノーの夢は消えたが、この話もあとになって令和の名勝負集の中で語られそうな予感すら漂う。
真っ直ぐ、スライダー、そしてフォーク。前日の大瀬良でも手を焼いたヤクルト打線の“ファウル攻撃”も封印して、初回から六回までいずれも10球から15球の間で片付けたそのテンポの良さが光る。
ヒーローインタビューの山口は、ウイニングボールについて聞かれ「(もちろん自分の生んでくれたお母さんとお父さんにあげたいです。生んでくれてありがとう…おれやったよ、って言います」
さらに「野手のみなさんがたくさん取ってくれたので、ほんと自分は投げやすかったです。カープに来て良かったなと思いました」とも言っていた。いずれもファンの耳に残るはず。発信力もマエケンに負けていない。当然カープ女子もほってはおかないだろう。
現在、広島の18番は空き番号になっている。マエケンはその年、19試合に投げて9勝2敗、防御率3・20という素晴らしい数字を残したが山口はどうか?(ひろスポ!・田辺一球)
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