プレナスなでしこリーグ2部第23節、アンジュヴィオレ広島対福岡J・アンクラス(10月4日、広島広域公園第一競技場)
アンジュヴィオレ広島はホームで勝ち点3を狙ったが、前節まで勝ち点14で9位の福岡J・アンクラスに痛恨のPK負けを喫した。アンジュヴィオレ広島は勝ち点30のままで順位も6位で変わらず。
試合は0-0のまま後半に入り、迎えた40分、相手FWの藤本優希を止めようとしたプレーがPKとなり、そのまま決められた。
「あれがPKでは厳しい」という声もピッチの外では上がっていたが、奥村優之監督は「そうは思わない、国体でも同じ主審に同じように取られましたから…」と潔かった。
それより奥村優之監督が問題視したのが、このところ手詰まり状態となっているFW陣の決定力不足。
この日、葛馬史奈、斎原みず稀、水野祐里の3トップで放ったシュートは合計6本…。といっても斎原が5本放っており、残る1本は葛馬。
左サイドを突破して相手ゴール前に迫る水野祐里
頼みの17歳FW斎原も「どうしてそうなのかはっきりしたことは分からないけど、シュートがうまく枠をとらえてくれない状態です」と首を傾げる。
1-3で敗れた前節、スフィーダ世田谷FC戦の唯一の得点者はDF小西菜月。その前の愛媛FCレディース戦は1-0で勝利したが得点者は同じくDFの武田裕季。
「これまで斎原と葛馬の二人が得点することでいい流れができていましたが、このところは得点へどこまでこだわれるか、という意欲の部分でもうひとつという状況が続いています。中盤もただ展開しているだけ。チーム全体としてももっと押し込むんだ、という気持ちがもっと欲しいのですが…。こういう試合が続くようだとFWをどうするか、根本的に考え直さないといけないかもしれません」(奥村監督)
戦況を見守る奥村監督(左端)
10チームが3度の総当たりで行われる同リーグ。その3巡目となった第19節から今節までの5試合での総得点は3、総失点は8。
「相手に研究されているぶん、自分たちももう一度原点に戻ってしっかりやらないといけないと思います」と斎原。
次節、10月11日にはアウェーで最下位のJAPANサッカーカレッジレディースと対戦する。前節ですでに「2部残留」は決まってはいるが、ここでもう一度、弾みをつけて9勝3分け11敗の成績を残り4試合で「勝率5割以上」にもっていくことが今後の目標になる。
サポーターの熱い声援、届かず…