広島みなと公園へのスタジアム建設を決める3者会談の延期を発表した松井市長は広島市中区で公務のあとカメラの前に立つ
「サッカースタジアムの検討に係る3者会談の延期について」発表で、松井市長、原因は「誤解」し「ご回答」のないサンフレッチェ側にあると主張、サンフレッチェは「本日の発表に感謝」と反応
広島市役所から広島県、広島市、広島商工会議所の連名で3月29日午後3時に…
共同コメント(広島県知事、広島市長、広島商工会議所会頭)(サッカースタジアムの検討に係る3者会談の延期について)
…というA4判2枚の文書が発表された。
「コメント」に書かれている中には…
3者が検討している内容について誤解があるように見受けられることから、サンフレッチェ広島との協議が必要
当方が依頼した確認事項へのご回答がいただけない
サンフレッチェ広島の理解が大変重要であると認識
これまで県サッカー協会から示されていた意向とは異なるものであり(中略)県サッカー協会における議論の内容などの経緯を確認する必要がある
サンフレッチェ広島や港湾関係者との協議に引き続き取り組んで参ります
…などの文言が並ぶ。
一方のサンフレッチェ広島は午後4時過ぎに以下のリリースを発表した。
県知事・市長・商工会議所会頭からの共同コメント発表を受けて
本日、湯崎広島県知事・松井広島市長・深山広島商工会議所会頭の3者から共同で、サッカースタジアム建設候補地の決定を延期する旨のコメントが発表されました。
これまで、湯崎広島県知事・松井広島市長・深山広島商工会議所会頭およびサッカースタジアム実務者検証作業部会からは「サッカースタジアムの建設候補地は広島みなと公園が優位」との公式発言が相次いでいたところ、本日の建設候補地の決定が延期されるとの発表は、弊社が新設のサッカースタジアムでも主たる利用者として想定されている立場として、本年3月3日に発表いたしました広島市中区の旧広島市民球場跡地を建設候補地とする「Hiroshima Peace Memorial Stadium」(仮)建設プラン(以下「本プラン」)に、スタジアム建設推進にあたって各関係者の声を代弁すべき責任あるトップの方々が耳を傾けようとして下さる姿勢をお示しなられたものと思われます。
弊社としても、これまでに本プランに対して、弊社に期待の声をお寄せいただいたサポーター・国内外のスポーツファン・広島県民・広島市民の方々を代表して、本日の発表に感謝申し上げます。
また、これまで広島県・広島市・広島商工会議所が官民サッカースタジアム検討協議会での議論を踏まえて今月末のスタジアム建設候補地の決定を想定されていたところ、本日の発表で、その前提もなくなり、今後は関係者間の議論を深めていく視野が開けたものともとらえております。
弊社は引き続き、まず最初に、湯崎広島県知事・松井広島市長・深山広島商工会議所会頭と弊社代表取締役会長・久保允誉というスタジアム建設推進にあたって各関係者の声を代弁すべき責任あるトップの立場の者が集う四者会談(以下「四者会談」)を開催し、本日の共同コメントで情報を求められている周辺建築物の取り扱い、スタジアム仕様、多機能化などについて、公開の場で議論を活性化させ共通認識を策定することこそが最適と考えており、引き続き、湯崎広島県知事・松井広島市長・深山広島商工会議所会頭に四者会談の開催を求め、真摯なご対応を期待してお待ちしております。
なお、共同コメントで情報を求められている広島みなと公園を使用した場合の収支予測については、3月23日にリリースをおこなっております。
※3月23日リリースはこちら ⇒ www.sanfrecce.co.jp/news/release/?n=9323
これに対して松井雅市長も午後4時20分ごろ広島市内で会見に応じ、サンフレッチェ広島が歩み寄りの姿勢を見せないから久保允誉会長も交えての4者会談が開けない、との主張を繰り返した。
広島新サッカースタジアム取材班