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2016年03月31日
編集部

サッカースタジアム問題でサンフレッチェ広島に「お互いに検討案の共通認識」求める松井市長、しかし対峙する関係者から市長側は「パクるのがうまい」の声あがる

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広島みなと公園に隣接する駐車場入口。画像の正面奥に出島地区、広島港国際コンテナターミナルがある。(ガントリークレーンが確認できる)港湾関係者はターミナルのまさに「ネック」となるアクセス道が広島みなと公園に面して走っていることを最大の懸案事項としており、いくら作業部会が「理論武装」しても、この構造的問題に変化が起こりようがない。ゆえに広島みなと公園へのスタジアム建設はNG、となるのが普通だ。

 

サンフレッチェ広島、久保允誉会長の3月3日会見がインパクトとなり3月29日、広島市から「サッカースタジアムの検討に係る3者会談の延期について」のリリースがあった。

このリリースの中でも、この日、急きょ行われた松井市長の囲み会見でも、サンフレッチェ広島が作業部会との話し合いに応じないから事が進まない、との声がメディアに向けて発信されている。

翌30日には3者会談の実動班である作業部会と港湾関係者が広島市南区で話し合いの場を持った。この中で作業部会側は広島みなと公園周辺の渋滞対策のための検討チームを設けることを港湾関係者に伝えた。

また別働部隊が登場する。いったい何重構造にするつもりなのか?

サッカースタジアム問題は本来、広島市がリーダーシップを取るべき課題である。松井市長が盛んに引用したがるマツダスタジアムはまさにそうだった。肝心カナメのマツダスタジアム(当時は新球場の呼称)の建設場所を一度、「現在地建て替え」(今の旧広島市民球場跡地のこと)と決めながら貨物ヤード跡地(今のマツダスタジアムのある場所)に決めたのは広島市の秋葉市長(当時)だ。

それが今回は松井市長の方針により「3者会談」が主体となり、昨年1月の3者会談で「作業部会」なるものができ、今度はさらに「検討チーム」?名前を変えただけの雑用部隊!?はもういらない。

3者も顔を揃えているのだから、そこがすべてを主体的に判断すればいいことで、ことさら雑用部隊の存在を強調する必要はない。もちろん「作業」は必要だが…。

…というのは、ほかでもない。そういう声が次に列挙したように実際に港湾関係者から上がっている。

 

「『事務レベル』とはそもそも何か? 旧広島市民球場跡地も宇品の候補地も、知事と市長が内容を精査し、納得したから宇品が優位と公式に発言したのではなかったか?それでもサンフレッチェ広島側との直接会談はしないのか?」

「作業部会は必死で作文作りに精を出し、反対したり、反対しそうな議員に対して、民間からの訴えや意見を加工しウソを並べ立てた報告によって、懐柔措置を進めている」

「県と市の役人、商工会議所の職員で構成する作業部会という集団だが、彼らには方向性を修正したり、首長に提言をするような権限は持たされていない。首長や、面に出たがらない取り巻きの古参議員や上級役人の指示によって、突き上げに対する理論武装に駆けずり回り、無理やり感と突っ込みどころ満載の資料作成する係が作業部会だ」

「作業部会と話しをして、いくらこちらが正攻法で主張し、吼えたとしても、権限を持たない集団なのだから、『持ち帰って検討します』と言えば結論は先延ばしに出来る。彼らを介して議論している以上、首長も、取り巻きも安泰という仕組みである」

「悪名高き、スタジアム建設検討協議会と同様、作業部会にも正式な議事録はない。彼らが作る議事録とは、港湾業界にとって不利になる発言だけをわざわざクローズアップして、加工しこれが首長らに報告される」

「松井市長はサンフレ案は内容が見えないと言い、久保会長には詳細の説明を要求しているのにいつまで経ってもそれに応えようとしないと糾弾する始末…。港湾業界は作業部会に対して、1年と4ヶ月、旧広島市民球場跡地のスタジアム設計図と積算見積もり書、そして、比較したであろう宇品のプランを同様に提示するように要求してきたが、未だにそんなものは出てこない」

「仮にサンフレと話をするにしても、作業部会から県や市で立案している筈の計画書、設計図、積算見積書などは100%出てこない」

「港湾業界が経験したのは、こちらが質疑する度にこちらが疑問とする点を実に上手く取り込んでその次に用意してくる修正しプランにこちらの声を馴染ませてくること。いわゆるパクりが巧い、けっきょく「作業」とはそういうことを指すのだろう」

「それゆえ、サンフレッチェ広島が内容を作業部会側に開示しようものなら、早速取り込んで、さもわがプランの如く味付けし直してそれをマスコミの前で発表するだろう。それが彼らの手口であることをサンフレは見抜いている。さすがである」

「サンフレッチェ広島にアレコレ言う前に、まずは県と市のプランを一般開示させることが必要。作業部会は旧広島市民球場跡地でのプランをしっかりと立て、設計図を引き、あらゆる角度からの検討をし尽くした上で積算見積書を作成した筈で、その結論が260億円と180億円という比較費用になったのではないか。であれば、一般開示して誰でもが精査できるようにするべきである」

「港湾業界と作業部会の会合は、まさにこの繰り返しである。突っ込む度に役人は黙り込む。積算していないのだから返す言葉がないのは当然、とそう考えるしかない」

 

港湾関係者は「悪名高き」サッカースタジアム検討協議会が4者会談(当初は県サッカー協会も参加)に「最終とりまとめ」を渡した2014年12月以降、ずっと広島市、県、広島商工会議所側とやり取りしてきた。「最終とりまとめ」が何の相談もなしに、港湾の物流機能を麻痺させる広島みなと公園スタジアム案をそこに組み込んだからだ。

そこから2年以上のやりとりを経て、3者会談側の手法についてこうした思いが強まったのだろう。

今”そのこと”が、ネットメディアや東京発のマスメディアで、盛んに取り上げられている。

サンフレッチェ広島はあくまで4者会談を要望し、その返事をまっている。正攻法だ。る。

3月28日にあった松井市長の定例会見。地元局の女性記者から「4者会談を行ったらどうか?」と聞かれた松井市長は作業部会とサンフレ側の話が先、そうでないと「共通認識」が持てない、との理由を述べたが、さらに突っ込まれて半ギレ状態に陥っていた。

傍から見ても久保会長を交えての4者会談を行わない理由など、まったく見えてはこない。

しかし断固として4者会談優先を拒否する松井市長らは、自分たちには原因がないと繰り返しつつ、時間の経過とともに”3者会談”の自然消滅…、というシナリオに切り替えるのだろうか?

広島新サッカースタジアム取材班

 

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