朝日新聞4月19日付、広島版25面
朝日新聞、4月19日付広島版にサンフレッチェ広島、久保允誉会長のインタビューが掲載された。
その中で久保会長は「みなと公園に決まるなら会長を降ります」と宣言している。
これは単に会長を辞める、ということではないのではないか?
1993年のJリーグ開幕から数年で危機的な経営状況となったサンフレッチェ広島…。火中の栗を拾ったのがまさに久保会長で、地元財界も広島市も広島県も当時はサンフレッチェ新体制をみんなでバックアップする、と声高に叫んでいた。
首長が交代したとはいえ、今そんな話は見る影もない。すべてを熟知して広島のサッカースタジアム問題や市、県、広島商工会議所にも通じるある関係者は次のように”解説”する。
「久保会長はそれこそ真剣を抜いて、現状を打破しようとトライしている。相手も刃を抜いているのだからそれも当然、あとは広島みなと公園へのスタジアム設置で多大な不利益を被る港湾関係者も真剣に、腹を据えてこの問題にどこまで臨めるか、そこがカギ」
さらに「サンフレッチェ広島の経営を手放すことも想定され、そうなるとサンフレッチェ広島はサンフレッチェ広島でなくなり、広島から出ていくこともあるだろう」とも話す。
要するに久保会長は旧広島市民球場跡地へのサッカースタジアム建設案、Hiroshima Peace Memorial Stadium案にすべてを注ぐ覚悟ができており、「決して宇品には行かない」というのだ。
今回の朝日新聞のインタビューの中ではそのほか「高齢化がさらに進む中」「優しい公共施設は街中の中心部にあるべき」とか、「吹田スタジアムを参考にした」「大阪にできて広島にできないわけがない」とか、「試合がある日以外は県民・市民に使って欲しい」「コンコースでは日曜市やジョギングもでる」とか、「平和でスポーツができることも鎮魂につながっていくと思う」など、久保会長の思いが並ぶ。
まったくそのとおりだ。
サンフレッチェ広島の森保監督の言動や、ひろスポ!開設時に特集した為末大さんのひろスポ!インタビュー、そのほか、広島の街中、県内外のサポーターの声など久保会長の思いに同調する意見や提言を山ほど聴いてきた。もちろん「久保会長の気持ちはわかるがやり方が拙い」との指摘も多々、聞かれるが…。
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だが、まともにやっていてはとんでもないことになる。それは1年半をかけて今の大混乱を招いた”張本人”、サッカースタジアム検討協議会が証明している。
そうして久保会長やサンフレッチェ広島イレブン、森保監督、県内外のサポーターや市民・県民の声に耳を貸さないのがまさに3者会談を構成する松井市長、湯崎知事、広島商工会議所の深山会頭、ということになる。
関係者の間からは「6月にも強行突破、広島みなと公園で決定」の”噂”も聞こえてくる。
久保会長サイドは近々、3月3日に発表した独自案の詳細を専門家の作製した図面とともに公表する。
なぜその久保案がNGなのか、その理由が明確であるならば、旧広島市民球場跡地を推す人たちも「それじゃ仕方ないね」となるケースかもしれない。
しかし、NGである明確な理由を3者会談サイドは持ち合わせているのだろうか?
いや、その前に3者会談としては「広島みなと公園優位」を言い続けてきた、その拠り所となっているデータの詳細を早急に公表しなければならない。自ら期限としてきた「4月半ば」はもう過ぎており、それがまず最初に広く市民・県民・県内外のサポーターに提示されなければこの話は本来、リスタートできない。
朝日新聞デジタル、久保允誉会長インタビューwww.asahi.com/articles/ASJ4J5Q7CJ4JPTQP00B.html
広島新サッカースタジアム取材班
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