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2020年02月02日
編集部

「5万人パニック」経験のマツダスタジアムカープ公式戦チケット問題、球団HPに今年の詳細、「5試合まで購入制限」だが購入金額無制限で、500万円超え購入者続出か?

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画像は2018年3月1日に窓口で525万円分のチケットを購入した男性(左)と球団職員、球団職員は一応チェックしたものの、男性のチケット持ち帰りに待った!はかけなかった

 

広島東洋カープは2月1日、オフィシャルサイトに「2020年度 公式戦入場券 販売方法のご案内」をアップした。

「変更点」としてその冒頭で次の点が強調されている。以下、球団HPより引用。

 

不正転売禁止法への対応
「不正転売禁止法(※)」に対応するため、すべての券面に興行主の同意のない有償譲渡禁止を記載し、また購入者の氏名及び連絡先を確認した上で販売いたします。
球場窓口では備え付けの申込書に購入者の氏名、連絡先を記入して提出していただきます。
※不正転売禁止法はチケットの高額転売等を禁止するため、2019年6月14日から施行されています。「不正転売」とは①興行主の事前の同意を得ずに、②入場券の販売価格を超える価格で有償譲渡し、③業として行われるもの(反復継続する意思が重要。営利目的を問わない)です。違反した場合、1年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金またはその両方が科されます。

球団での入場券前売販売
(1)3月1日(日)10時から、当選した抽選券をお持ちのお客様を対象として窓口販売をします。
(2)3月2日(月)10時からカープ公式ホームページおよびFaxで販売します。終日窓口販売はありません。
(3)3月3日(火)11時から窓口販売を行います。
(4)カープベースボールギャラリーでは3月6日(金)10時から店頭にて販売をいたします。

中略

マツダ スタジアム窓口 3月1日(日) 10:00~

※3月1日(日)は、当選された抽選券が必要です。抽選券についてはこちら
※3月1日(日)は、お一人様5試合までの購入制限がかかります。
※3月2日(月)は、窓口営業はありません。
※お支払方法は、現金のみとなっております。
※購入時には、球場内に準備している購入申込書に氏名・連絡先を記入して窓口に提出してください。

引用は以上。

2019年2月25日、球団は「3月1日(金)からの公式戦入場券窓口販売のため、抽選券の配布」に初めて踏み切ったが、これがマツダスタジアム周辺の交通を麻痺させ、広島市内はもちろん近隣の市町の幹線道路や、さらにはJR各線、広島電鉄の各路線まで人が溢れる事態を招いた。

当初の予想を遥かに上回るファンが押し寄せ、その数は「5万人」とも言われたが実際はどれだけのファンがマツダスタジアムを目指したか分かっていない。

そして、午前11時までにマツダスタジアムを訪れたファン全員に配布されるはずの抽選券は早々に配布終了となり、あぶれたファンの怒声が飛び交った。月曜日だったため「広島中の年寄りがきとる」(現地で取材した70歳代の男性)というほど高齢者の姿が目立ったが、肩を落として夫婦で帰路につく姿もあちこちで見かけた。島根、鳥取、大阪、東京、北海道に沖縄。高速道で、高速バスで、船で、飛行機でマツダスタジアムを目指し、手ぶらでUターンしたファンの数はどれだけいるのか。

球団がファンにより公平に行き渡るために、と新たに試みたこの「抽選券」方式は大失敗だった。ひろスポ!では「5万人クライシス」として記事をアップしている。

それを懲りずに、またやるのだという。

 

「今シーズンの入場券窓口販売におきまして、販売方法の改善を図るべく、抽選券方式を採用致しましたところ、結果として大混雑を起こしました。地域のみなさん、ファンのみなさん、関係者のみなさまに多大なご迷惑をおかけしました。この場をお借りしまして改めて深くおわび申し上げます」

「今後の観戦チケットの販売方法につきましては、よりよい形で販売できるよう広島市とも協力しながら検討していきたいと考えています」

2019年3月22日、広島市役所であった広島市民球場運営協議会で、球団事業本部長が委員らを前にそう詫びて頭を下げた。マツダスタジアムの指定管理者になっている球団の1年間の管理状況をチェックするのが同協議会。その場で球団が「深くおわび」するのは異例中の異例だ。

だが「よりよい形」で販売することには、今回もならない。

抽選券の配布に関しては、月曜から2月23日の日曜に変更して、受付時間も配布担当者も大幅に増やして対応する。しかも、2019年11月のファン感謝デーの”入り”や、2月1日の日南と沖縄のキャンプ初日の様子から想像するにカープ人気には明らかにこれまでのような勢いが見られないため、抽選券は希望者に行き届くだろう。

問題は「抽選券」ゆえ「抽選」したあとに起こる。

2019年2月25日に抽選券がどれほどファンの手に渡たったのか?「厳正な抽選」の結果、当選者は2100人だった。

今回はそれが1200人と大幅に減少した。

これは昨年、当選者に対して3月1日、2日に窓口に並んでもらったが、2日目には自由席しか残っていなかったことへの対処である。

昨年は3月1日夜にはネット販売を行ったため、当然ながら2日に購入するはずだったファンからブーイング…「とにかくこの球団は、やること、なすこと全部その場しのぎ、あとで必ずまた対応を迫られる!」(ファン歴50年以上の男性)。

それが2100人から1200人。

これは、ひとりあたりの購入額がさらに多くなることを意味している。転売ヤ―は昨年まで大量購入を毎年、続けてきた。加えて一般のファンも「周りに頼まれて」50万円、100万円購入は当り前…

球団HPにあるとおり「3月1日(日)は、お一人様5試合までの購入制限がかかります。」となっているが、金額についてはノータッチ。

毎年、球団側は「購入金額制限」をスルーする。2017年、18年、19年。毎年ひとりで500万円以上も購入するケースがある。それがもっと高額になる可能性もある。平均購入金額がさらに高くなることも予想される。

例年通り、3月1日で指定席ほとんど完売となれば、球団創立70周年のシーズンなのに、ネットに弱い高齢者や、遠隔地居住の長年のファンには、今回もチケットは行き渡らない。

売ってしまえば関係なし、の球団のこの姿勢。一部メディアでは「ブラックフランチャイズ」とまで呼ばれている。

そのブラック度に、ファンもさすがに呆れ始めているのではないか?

3月1日の日南・天福球場。広島から夫婦で来たという男性ファン。昨年までのファン鈴なり状態から空席の目立つスタンドを見渡しながら「チケットがあんなだから、じゃないですか?」とつぶやいたこの一言。

プロ野球全12球団の中で、わずか一日で全シーズン分を売りさばこうとするのは広島だけ。広島のスポーツ、プロ興行の歴史に毎年、赤ではなく黒を塗り重ねていることにならないか。

ひろスタ特命取材班

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