画像はひとっこひとり見なかった5月23日のマツダスタジアム午後7時…広島球団は自分で自分の首を絞めていないか…
これはただ事ではない。
5月17日の午後11時過ぎて、広島球団は最初の新型コロナウイルス感染者の第1号が菊池涼であると、いうふうにファンが受け取れる報道をした。しかも、症状は高熱というものだった。
本当にそれまで、広島球団は何も知らなかったのか?
もっと言えば昨年の2月ごろ以降、第1号とされる菊池涼まで(海外での感染が確認されたフランスアなどの例を除き)、本当にチームとその関係者から感染者もしくはその疑いのある者を出していないのか?
すでにひろスポ!では指摘したが、菊池涼の行動履歴がまったくといっていいほど明らかにされていない。これではダメだ。
個人攻撃、ではない。いったい、いつからいつまでが平熱で、いつの段階で熱が上がり、あるいはそれ特有の症状が出たのか?
それらがまったくないから、こうして「おかしい」などと言われてしまう。
それに選手は自宅または寮で生活している。グラウンド以外での感染の広がりがあるのか、ないのか?
選手らの家族の熱は?症状の有無は?
さっぱりわからない。
広島球団は近いところでは緒方監督の掌底打事件や、バティスタのドーピング検査陽性反応の件でもかなりの期間その事実を伏せていた。ファンあってのプロ野球として最悪の対応だ。
しかも、そのたびに選手サイドにはかん口令が敷かれていたも同然…緒方監督の時など、いきなりチームが不自然な連敗街道に突入した。
あれっ?と思うことにはその裏に必ず理由がある。今回がまさにそう。
旧広島市民球場時代も含めて、叩けば山のように埃が出る。マツダスタジアム移転以降はさらにひどい状況だ。
ならば、今回もそうである可能性が極めて高い。
繰り返しなるが今回のクラスターは感染の広がりようが酷すぎる。
いったい何をまた隠しているのか?
いよいよ文春砲のお出ましか?
鈴木球団本部長は18日、コロナ感染した選手をそのまま帯同させた東京ドームでの巨人戦の際に「原因は詰めていきたい」という言い回しだった。そんなので済むわけないだろう。
選手個々の行動履歴を洗いざらい確認して「徹底究明する」じゃないと説得力がない。「詰める」とか「詰めん」では、何かを隠している、と思われてしまう。少なくともひろスポ!はきっとそうに違いない、と考える。
感染確認は17日に菊池涼ら野手3人。
18日、19日の東京ドーム2連戦を終えて20日に主砲鈴木誠ら野手5人と野手との接触が多い朝山打撃コーチ、さらにスタッフ1名。
21日はつい「野手」から「バッテリー」へ伝染。倉バッテリーコーチの感染と森下、高橋昂の2投手の濃厚接触がか確認された。
そしてきょう23日の午後7時ごろ、九里の感染が発表された。森下と高橋昂は抹消(感染拡大防止特例2021)された。ローテーション投手の半数を失って「交流戦」もないだろう。森下と九里、一番投球回の多い両右腕は、今後長い療養、隔離期間に入る。そこからまた練習して実戦で投げられるようにするには優に1カ月はかかる。
受けるキャッチャーもコロナとは無関係の「下半身のコンディション不良」で5月4日に抹消された曾澤がもう3週間も復帰できていない中、石原が感染、坂倉と磯村にもその”疑い”がかけられた。いったいどうなっている?
田中選手会長はマツダスタジアムのグラウンドで2名ずつしか練習できなくなった22日に「本当に野球をやっていいのか、という思いにもなった」とコメントしている。
実は田中選手会長、1年前の3月28日、マツダスタジアムで分散練習が始まった時期にやっぱり「本当に野球をやってもいいのかという思いになった」と話している。
その言葉の裏にはいったいどんな思いが込められているのだろうか。
菊池涼の「高熱」より2週間前まで遡り、チームでどんなことがあったのか、克明に記して広島の選手会長として日本プロ野球選手会の力を借りないと、このままではとんでもないことにならないか?(ひろスタ特命取材班)
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(2021年5月21日掲載)
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(2021年5月21日掲載)