画像は記事内で紹介された安佐南区在住の女性
ひろスポ!は長らくマツダスタジアム公式戦チケット販売に関する数々の問題点を取り上げてきた。広島のマスメディアが取り上げない案件ばかり。カープファンの怒りの声がひろスポ!には山のように届くから、当然、取材開始となり、その繰り返しだった。
迎えた新井カープ船出の2023年…
コロナで2年続けてネット販売だけだった広島東洋カープ独自方式のシーズン主催ゲーム一斉販売が、3月7日、マツダスタジアム窓口でも復活した。
初日の販売開始前の様子はすでに記事にした↓
その後も窓口販売は順調に進み、順番待ちは生じてもかつてのような怒声が飛び交うようなパニック的な風景とは無縁の、なんとなく旧広島市民球場時代を彷彿とさせるものになった。
午前10時の販売開始に合わせて配備された警備員は7~9人ぐらいいたが、ただ周辺に立っているだけで、人員整理をする必要性はゼロ。販売は30分前倒しで行われた。
現場に立ち会った球団職員によると「すでに1日からネット販売が始まっているので…、でもウチとしてはたくさん来ていただいた方がやはり嬉しいですね」という感じだった。
その「ネット販売」は相変わらずファンに多大な負担をかけるものであり、それはもう毎年の恒例行事になっている。今年もまた3月1日午前8時の販売開始と同時に球団HPにアクセスすると「503ERROR」になり、先に進めず午後3時前になって「やっとスムーズにつながるようになりました」とファンからメールが来た。
「まだ、セブンの方がつながりました。毎年こんなだからみんなイライラしながらやってるでしょう」という追加メールも来た。県外のファンであればなおさらだ。
マツダスタジアムが旧広島市民球場に比べて集客力が飛躍的に伸びたのは広島市民の増加はそこそこで、市外と県外からのファンが動員力を押し上げてきた。
ひろスポ!はみなさんの邪魔になるので、ネット関係のチケット販売にはいっさいアクセスしていない。
ファンのこうした声を聞くにつけ、散々、マツダスタジアムで儲けた転売ヤーたちがネット販売で暗躍しているのか?とも考えていたが、初日の午後10時の球団HPを見ると、残件は山のようにある…
一部、人気の席や繁忙期をしぶとく抑えている輩が存在する可能性は極めて高いが、しかし、コロナ前の転売やりたい放題の悪夢はもうなさそうだ。
黒カバンを持ちひとりで何百万円も購入する、窓口を延々と独り占めする。そういう人たちは見るからに、それを何に使うの?というイメージだったが、今回、初日にやって来たファンの方たちの大半はごく普通に購入されていたのでは?
安佐南区からきたJRで来たという二人連れの女性は5、6、7、9月の内野指定席を2枚ずつ購入したという。
「思ったより並んでいる人が少なくて、少しは待ちましたがすぐ買えました。球団HPでは売り切れの席を窓口で尋ねたらあったので良かったです!」
個人で、あるいは仲の良い人とカープ観戦を楽しむなら、だいたいこんな感じだろう。
ただし、ここにもあるように、これはもう毎年のことだが、HPやマツダスタジアム正面で表示される月ごとの残券状況は、頻繁に売り切れだった席が復活する。
初日の午後10時半には早々に売り切れになっていたのに午後10時の時点で復活している席が多数確認できる。
アクセス不可も残券の復活も毎年のことでファンは慣れっこ?なのだろうか。しかし、ファンファーストの市民球団であれば、早急に改善して然るべきだろうに…(ひろスタ特命取材班&田辺一球)