画像は日南キャンプで新たなフォームに挑戦する九里
5月10日 〇4―0 中日6回戦(バンテリンドームナゴヤ)
通算30試合15勝15敗(首位DeNAまで4・5差、2位阪神まで1・5差、3位変わらず)
18時開始・3時間17分、22,757人
相手先発 涌井5回9安打3失点
広島本塁打 -
一番セカンド菊池
二番ライト野間
三番センター秋山
四番ファーストマクブルーム
五番レフト西川
六番キャッチャー坂倉
七番サードデビッドソン
八番ショート矢野
九番ピッチャー九里〇(6試合2勝1敗)9回118球4安打完封
前夜、長良川に続いて広島が完封勝ち、しかも前夜は床田-島内-矢崎だったがこの日は九里が4安打完封した。
チームの勝率5割復帰の原動力となった九里は3年ぶりの完封勝ち。最多勝利のタイトルを手にした2021年でも完封勝利には縁がなかった。
オフに米国アリゾナ州の「ドライブイン・ベースボール」を訪ねて自己研鑽した右腕は2月のキャンプでいろいろなことを試していた。だが、模索は続けど結果は出ず…
「主な取り組みは足の上げ方と体重移動。下半身の動きを上半身をトップの位置にどう合わすことができるか?それと手首を立てたまま投げる、と言っていた…試してみて必要だと思えばそれを取り入れればいいのでは…」(カープOB)
どこをどう変えたのか、それはきっと本人の感覚的な部分が大半なのだろうが、数字からはいろいろなことが見えてくる。これで6試合に先発して2勝目(1敗)と勝ち星こそついてきていないが防御率は1・37まで良化。長良川で同じく7回無失点だった床田らを抜き4位から2位に浮上した。
しかも40回32/3を投げて被安打わずかに27で被本塁打ゼロ。2021年は自己ワースト被本塁打18。しかも5年連続で被本塁打二桁できているから、その投球スタイルは一新されつつある。
この日も前半4イニングで内野ゴロの山を築き、その間フライアウトはゼロだった。
九里を援護したい打線は野間をを二番に戻して涌井攻略に備え、ここ4試合柵越えがない分、粘ってつなぐ策を実践した。
三回に先制した3点を膳当てをしたのは菊池、野間、秋山の一、二、三番。ファウルを数多く打ちながら中前打、左前打、内野安打で無死満塁として試合の流れを引き寄せた。
投げても打っても粘り勝ち。今季の広島はそういう戦いで勝ちを積み重ねていく。(ひろスポ!取材班&田辺一球)