画像は森下暢仁
4月18日 〇5-2阪神(甲子園球場)
広島 050 000 000・5
阪神 200 000 000・2
広島通算17試合10勝6敗1分け(2位阪神に1・5差をつけ首位キープ)
18時1分開始・3時間18分、42,816人
相手先発 ●村上頌樹4回7安打5失点
広島本塁打 -
阪神本塁打 -
広島スタメン
一番ファースト二俣翔一
二番ショート矢野雅哉
三番サード小園海斗
四番ライト末包昇大
五番センター野間峻祥
六番レフトファビアン
七番セカンド菊池涼介
八番キャッチャー曾澤翼
九番ピッチャー森下暢仁〇(4試合3勝1敗)9回完投124球4安打2失点(自責2)
4万人を超えるファンで埋まった甲子園球場で今季初完投勝利をマークした森下暢仁は控え目にコメントした。
「初回からバタついて野手の方に助けてもらいました。自分の時はたくさん打ってくれるんで…またいい準備をして、同じこと繰り返さないように頑張りたいと思います」
勝って3勝1敗となり、開幕戦とこの日に投げ合った村上頌樹に並んだ。
前々回登板、4月4日のDeNA戦(マツダスタジアム)では、8回108球2失点で降板した。結果、チームの今季初完投では、打撃面でも強力ライバルの「床田さん」に先を越された。左腕は4月12日の巨人戦(マツダスタジアム)で9回123球完封勝利!
今回、その差を詰めることはできたが、内容的に満足できるものではない。先週金曜日の巨人戦(マツダスタジアム)では二回に先制点を与えた。きょうは初回に2失点。4登板日全てで先制点を献上しているようでは開幕投手の名がすたる。
幸い味方打線が確かに「たくさん打ってくれる」。それもただヒットを放つだけではない。
先週の巨人戦では1点失ったその裏の攻撃がすさまじかった。戸郷翔征に1イニング34球も投げさせ、3対1と逆転に成功した。一番に入っていた田村俊介は9球粘って四球を選んだ。
序盤3イニングで65球を投じた戸郷翔征は四回に41球を投じ、それでも森下暢仁の送りバント時のアウトひとつしか取れず、マウンドを降り、さらに試合後に二軍行きを伝えられた。
きょうもそうだ。
2点を追いかける広島の二回の攻撃は五番野間峻祥から始まった。ボールカウント1-2まで見て4球目のフォークを巧く合わせてグラウンダーがレフト前に転がった。
ファビアンは外のカーブ見逃しと146キロまっすぐで2ナッシングから3球目をピッチャー返し。村上頌樹避けてセンター前ヒットになった。
無死一、二塁で菊池涼介。バントの構えもしながら2-1とボール先行になったところで4球目を捉えて左中間二塁打にした。試合をひっくり返すのに要した時間はわずか10分。マウンド上の村上頌樹は当然ながら、阪神ベンチもこの時点でかなり焦ったはずだ。”合計4点しか取れなかった開幕3連戦と今とじゃ打線が違うじゃないか…”と…
続く曾澤翼はさらにしつこかった。2ナッシングから引き付けてはファウルで粘り、最後はカーブも真っすぐもボール球になって9球で歩き一、二塁、森下暢仁が送って一死二、三塁にした。
一番二俣翔一はファウル5本で14球目で四球となった。途中からスタンドも異様な空気に包まれた。それは阪神ベンチも阪神バッテリーも一緒。だが広島ベンチの小園海斗らは笑顔を見せていた。
二俣翔一の打席が終わった時点で村上頌樹の球数は50。一死満塁から矢野雅哉がライトファウルグラウンドに勝ち越し犠飛を運び、小園海斗は早打ち2球目を右前打してまた満塁。末包昇大はフルカウントから村上頌樹のこの日61球目を2点適時打して締めて5点!38分間にも及ぶ攻撃が終わって、1イニング54球となった村上頌樹は何かをマウンド上で呟いていた。
三回も続投した村上頌樹は二死一塁、打席に森下暢仁という場面でボークを犯した。身も心も疲れ果て…とはこのことだろう。広島打線は戸郷翔征に続き、村上頌樹も”撃沈”させた。
バックネット裏にある中継局ブースからは「カープ打線は早打ちだけど、きょうは振ってこない…」という声が上がっていた。でも、それは開幕戦もいっしょで、チーム方針が昨季までとは変わったことを意味している。そして追い込まれたら真っすぐを引き付けて逆方向へ打つ、その意識で変化球にも食らいつく…
つい3日前もそうだ。15日の中日戦(マツダスタジアム)の初回、二俣翔一、矢野雅哉の一、二番がいきなりマラーに19球投げさせた。乗り損ねたマラーはまず2失点。三回には44球を投じることとなり2つの四球も絡む4失点だった。
2024年のチーム打席成績を見ると広島の選んだ四球数282はリーグ最少で、今季のそれは2番目に多い46。1試合に換算すると1・97個から2・71個に増えている。特にフルカウントから歩くケースが目を引く。この日、村上頌樹から奪い取った3四球も、すべてフルカウントからだった。(ひろスポ!取材班&田辺一球)
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