画像は今、問題になっている高速5号二葉山トンネルに向かって高速1号(安芸府中道路)側から伸びる高架部分(2019年3月撮影)
緊急連載「広島のサッカースタジアム、できないでしょ!」の衝撃…旧広島市民球場跡地にマツダスタジアム、広島の過去を振り返り多田公熙さんの思いに触れる(2019年3月18日)
hirospo.com/pickup/55040.html
上記の記事で、1990年代以降、広島市がその守備範囲においてスポーツ施設とどう関わってきたか、を紹介した。
その中には広島市の秋葉忠利前市長も登場する。秋葉氏は市長選で「サッカースタジアム建設」を公約としながら、当選後にはその事実をいとも簡単に撤回した。2002年春の話だ。もう17年が経過した。市民を欺く行為があり、今なお負の遺産に市民が苦しんでる。そしてまた市長選だ。
上記記事にはアクセスが殺到!グーグルニュースで「サッカースタジアム」と検索すればそれだけでこの記事が一番に出てくる。3月22日正午の時点でも、だ。
緊急連載第2弾は以下のヘッドラインだ。
緊急連載「広島のサッカースタジアム、できないでしょ!」の衝撃Ⅱ…広島市長選へ各陣営スタンバイ、市人事異動発令、それより中央公園スタジアム早期完成のロードマップを今すぐ示せ!
hirospo.com/pickup/55063.html
こちらは第1弾の2日後、2019年3月20日に掲載した。
アストラムライン延伸、広島市東部地区連続立体交差事業、高速5号二葉山トンネル事業などについて触れ、”サッカースタジアムどころではない感”が漂う危険性を暗に匂わせたつもり、だ。
その翌日、3月21日の朝日新聞・広島版が絶妙のタイミングで「2019統一地方選」「中四国の核へ 積極投資」の見出しの特集を掲載した。
見出しはほかに「大型事業目白押し」「市債6823億円 厳しさ増す財政」となっている。
…で書いてあることはかなりの部分で「緊急連載「広島のサッカースタジアム、できないでしょ!」の衝撃Ⅱ…」とシンクロしている。
この記事の中ではそれぞれの大型事業に対する「声」も紹介されている。市がおよそ289億円を負担するアストラムラインについては、市の税金だからもっと緻密に費用対効果を…市にそんな財力あるのか…と…
JR山陽線と呉線の一部高架化は市が370億円を負担、中央卸売市場の建て替え、西広島バイパス高架延伸事業も紹介して、20政令都市で市民一人当たりの借金が3番目に高く、市の貯金にあたる財政調整基金の残高が下から4番目、と”指摘”している。
広島市は、都市力においてここ30~40年で福岡市、仙台市に大差をつけられた。それは行政主体のインフラ整備の優劣によるところが大きい。歴代市長、県知事の責任重大だが今さら言ってもどうにもならない。
空の玄関ひとつとっても広島空港などはお話にならない。札幌、仙台、宮崎も…みな空港は市街地と軌道系で結ばれている。福岡では飛行機を降りて、何歩で天神まで行けるかやってみたことがあるが、確か200歩ぐらいだった記憶がある。
だいたい今の広島空港、危なっかしくて仕方がない。いつ行っても霧霧霧…地球温暖化との関係など、しかるべき調査はどこの誰がやっているのだろうか?
空港は広島県の守備範囲ではあるが、「観音の空港を残さなかった」のは広島市最大の失態だろう、これは松井市長の責任だ。
よって広島市は今後、限られた予算をうまく使いながらこの国の未来を見据えつつ、実のある公共事業を進めていかなければいけない。
前出の朝日新聞の記事の結びは、アストラムライン延伸、サッカースタジアム建設の凍結を訴える市長選立候補予定者もいる、となっている。
戦前戦後の広島スポーツ100年と、これからの100年…
そうした論議もした上で、凍結となるならそれも止む無し、だがそんな論議は我々の守備範囲では耳にしたことがない。
市長選候補者の論戦の中でスタジアム問題はどんな扱いになるのか…
なお、先日、サッカースタジアム建設場所に決まった中央公園すぐそばで基町アパートに住む年配の男性に話を聞いたところ「基町は誰も松井さんには投票せんよ」と言って笑っていた…
ひろスタ!特命取材班