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2019年12月20日
編集部

中央公園サッカースタジアム意見を聴く会で、広島市の曖昧さに有識者から強い疑問の声上がる!なぜ、中央公園を考える有識者委員会が我々の委員会と並行して進んでいるのか!?(1)

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委員の指摘に神妙な表情で聞き入る広島市の担当者、手前から池田スタジアム建設担当部長、中村都市整備局長、北山スタジアム建設担当課長

中央公園に建設する広島のサッカースタジアムは一筋縄ではいかない。これまでもずいぶん遠回りした。

まず、サンフレッチェ広島も、広島県サッカー協会も広島市民球場解体決定を受けアクションを起こした。カープがマツダスタジアムに”移転”したあと、同じ場所に同じプロスポーツ。至極当然なことだ。カープのマツダスタジアム移転は2005年夏には決まっていた。2009年、カープはマツダスタジアムに移り、サッカースタジアム早期建設への署名が始まった。

しかし、2013年6月から2014年11月まで19回開催されたサッカースタジアム検討協議会では具体的なスタジアム建設の内容についてはほとんど話し合われず、最終的には建設場所さえ旧広島市民球場跡地と広島みなと公園の2カ所が併記された。

協議会では当然、サンフレッチェ広島の小谷薫社長(当時)や広島県サッカー協会の野村尊敬名誉会長が持論を展開したが、広島市と太いパイプを持つ山根恒宏協議会副会長(公益財団法人広島市スポーツ協会会長)らによって、最終的にはサッカー関係者の意図するところとはまるで違った方向にその過程、結論ともにもっていかれた。

この”不都合な真実”については複数の委員が証言している。よって、議事録は署名を拒否されている。サッカースタジアム建設は「早期実現」を願って署名活動が行われた。しかし、またここで1年半を無駄にした

さらに、その後も空転は続く。

湯崎知事、松井市長が「広島みなと公園優位」を声高に叫び、サンフレッチェ広島と真っ向から対峙。しかし、港湾関係者が猛反発。サンフレッチェ広島も旧広島市民球場跡地での独自プランを公表して広島みなと公園は使わないと明言。

けっきょく港湾機能を多分に損なうスタジアムの建設について、湯崎知事は”国からレッドカード”をもらうハメになる。広島みなと公園案は”オウンゴール”消滅…

当然、残るは旧広島市民球場跡地へのスタジアム建設となるはずが、広島商工会議所の深山会頭(当時)が「第3の候補地」として「中央公園」を持ち出すというストーリーが湯崎知事と松井市長合意の下で作られ、そこからはもう完全にパワープレー。

だから港湾関係者の次は、基町地区住民が猛反発!

そして、やっと今に至っている。命には限りがある、”我々”はずいぶん時間を浪費した。

この過程で何度も広島県民や広島市民、サポーターの願いを欺く”禁じ手”が使われてきた。

なぜ、そうなのか?

おそらく当事者である広島市には、サッカーやサッカースタジアム、広島スポーツに対する”パッション”が欠けて落いるのだろう。いや抜け落ちていると言ってもいいかもしれない。スタジアムひとつにどれだけ手間取るのか?

「パッション・ミッション・アクション」なくして前進なし。

これは、浦和レッズのトップとして、ホームゲームの入場者数100万人突破を実現した藤口光紀氏(広島経済大学経済学部スポーツ経営学科教授)の言葉だ。

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その藤口氏も委員を務める「サッカースタジアムについて意見を聴く会」の第2回が12月20日、広島市中区であった。

第1回は10月21日に開催された。

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第1回では新サッカースタジアムに関するWEBアンケートの中間集計結果などをもとに各委員がそれぞれの立場で意見を述べた。

今回はそれがA3サイズ7枚の「各委員の意見」という資料にまとめられた。

資料では委員ごと、
「魅力あるサッカー場の機能・仕様など」
「スタジアムの多機能化」
「中央公園広場への導入機能・施設など」
「その他意見」
の4項目でそれぞれの考えを述べた形になっている。

2回目の今回は実はコレがこの会の”最終回”。寄って各委員がそれぞれの考えについて補足するところから始まった。

ところがひとり目の発言者である桂田隆行委員から、穏やかな口調ながらこういう指摘があった。ひろスポ!が「広島新サッカースタジアム建設へ「意見を聴く会」から考える(1)意見を聴くその主体は誰なのか?」で取り上げたことがやはり現実となった…

それは、また今後、サッカースタジアム完成までの道のりを遠回り、あるいは湾曲させることになるかもしれないことを暗示している。これまでも、そうだったのだから…

桂田隆行委員の発言の一部

最後にもう一点、これは事前にお問い合わせをさせていただいたのですが、11月20日にネットニュースを見てあれっ?とびっくりしたのですが、この日、中央公園に関する有識者委員会が同じく広島市様の主催でございました。

その記事には中央公園、スタジアムを核に回遊性をとかいろいろ出ておりまして実は自分が日にちを間違えたのかと…まさにきょうは12月20日なので…

それで確認させていただいたら、今年8月に中央公園を考える有識者委員会がこのサッカースタジアムの意見を聴く会と同時並行で別の委員の方々で進んでいるとお聞きしました。

もちろん中央公園とサッカースタジアムは別のポジションではございますが、ネットニュースを見る限りでは、けっきょくあちらの方でもスタジアムを核に回遊性をとか、スタジアムはこういう機能がいいというコメントが寄せられているようだと拝察いたしました。

それぞれの委員会の位置づけと、1月以降、報告にまとめていかれる際に、どういうバランスをとっていかれて、両方の委員会のご意見を尊重されるのか。実は中央公園の委員会とサッカースタジアムについて意見を聴く会が違うポジションにあるのか。明確なご説明を正直、ちょっと拝聴できればうれしく思います。

広島のスタジアムにいろんな方が意見おっしゃられるのも分かりますし、そのポジションの一人に私もおりますことをありがたく思っておりますが、考える会が複線化していくのはちょっと変だなと思いましたので、その点だけは申し上げさせていただいたということでございます。

委員は次の顔ぶれ。(敬称略)

学識経験者
桂田隆行 (株)日本政策投資銀行地域企画部 課長
原田宗彦 早稲田大学スポーツ科学学術院 教授
藤口光紀 広島経済大学経営学部スポーツ経営学科 教授

経済・観光分野
北吉孝行 (公財)広島観光コンベンションビューロー 専務理事
下村純一 広島市中央商店街振興組合連合会 理事長
辻孝和  (一社)日本旅行業協会中四国支部 事務局長
福村剛  紙屋町・基町にぎわいづくり協議会 代表幹事

スポーツ分野
佐藤仁司 (公財)日本プロサッカーリーグ クラブ経営本部クラブライセンス事務局 スタジアム推進役
野坂文雄 (公財)広島市スポーツ協会 会長
森崎和幸 サンフレッチェ広島 選手OB
森崎浩司 サンフレッチェ広島 選手OB

福祉分野
高橋 博  (公財)広島市老人クラブ連合会 副会長
向井助三 (公財)広島市身体障害者福祉団体連合会 会長

女性団体
山田豊子 広島市地域女性団体連絡協議会 副会長

若者代表
田中優菜 広島市立大学芸術学部デザイン工芸学科 学生

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