画像は調整中の森下
6月12日 ●2-3 オリックス 京セラドーム
通算18勝29敗8分け
4位中日まで4差、3位ヤクルトまで最大8差の5位、首位阪神まで最大15差
14時1分開始・3時間、無観客(緊急事態宣言下)
相手先発 田嶋5回4安打無失点
本塁打 -
一番セカンド菊池涼
二番レフト中村奨
三番センター西川
四番ライト鈴木誠
五番DH曾澤
六番キャッチャー坂倉
七番サード堂林
八番ファーストクロン
九番ショート小園
ピッチャー森下●(9試合3勝4敗)6回108球6安打3失点(自責3)
コルニエル
塹江
森下を立てて惜敗、イコール完敗の広島は6連敗で交流戦2勝9敗3分けとなり同勝率・182。交流戦の16年の歴史の中で最弱は2007年の広島でブラウン監督の下で勝率・217だった。このままでは佐々岡カープがその不名誉な称号を引き継ぐことになる。
クラスター発生の広島球団が交流戦強行(狂行?)の決断を下したのは5月26日の午後4時過ぎのことだった。この時点で17日に検査陽性反応だった菊池涼、小園、正隨を手始めに西川、磯村、石原、大盛、松山、鈴木誠、長野、羽月、森下、高橋昂、九里の計14人が隔離されていた。
それだけじゃない。最後に九里が陽性判定となった翌日、24日にマツダスタジアムに乗り込だ西武も27日朝、源田の陽性判定などで同日の交流戦第1戦を19人で戦うハメになった。
当然、西武も苦戦を強いられ1勝4敗3分けと出遅れたが、そこから巻き返して5勝6敗4分けとした。
ぜんぜん巻き返せなかったのが広島でしかも14試合を消化してまだ一度も先発に勝ちがついていない。それは先発が試合を作れない、救援陣がリードを守れない、打線の援護がない、のまさに3無主義であることを意味する。
ハードな9連戦の最中に京セラドームに乗り込んだ広島は、交流戦優勝を狙える位置につけたオリックスの前に前日は17個という三振の山に埋もれ、この日もまた12三振。3点を追いかける六回、オリックス二番手村西の3四球の制球難に乗じて押し出しなどで2点返すのが精いっぱいだった。
昨季の新人王森下もクラスター”被害者”のひとりだ。前回、中23日登板となった楽天戦(マツダ)では田中将と投げ合い6回3分の1、3失点。この日も二回、堂林、小園、西川、中村奨の冴えない守りに足を引っ張られて3失点したあとゼロを並べたが、昨季を早くも上回る4敗目がついた。
逆にこの日からまた無観客に戻った本拠地で「森下攻略」に成功したオリックスは2010年以来、2度目の交流戦優勝を果たした。その立役者の中に、昨季まで広島二軍を指揮していた水本ヘッドコーチや広島から社会人野球を経て活躍の場をNPBに移した梵打撃コーチがいることは間違いない。(ひろスポ!・田辺一球)