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2021年09月03日
編集部

原爆ドームをぶっ壊すのと一緒、サッカースタジアム建設地の遺構切り取り9月3日実施のはずが広島の空も「待った」をかけた、文化庁もたぶん「待った」をかけるはず…

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画像は9月3日午前9時30分ごろ、遺構とは別のところを「切り取る」作業中の関係者

 

 

湯崎知事が世界的な価値のある旧陸軍被服支廠を“ぶっ壊す”と言い放ち、そのあと大騒動になってけっきょく「保存」に行き着いた話を、ひろスポ!では独自の視点で報じてきた。

 

 

その最初の記事がコレ! 瞬く間に湯崎知事の「解体論」は猛烈な逆風を受けることになった。

 

 

最初から湯崎知事の判断が世界の常識に反していたのは、明らかだった。

 

 

50年後、100年後を考えれば当然「リアル」な旧陸軍被服支廠4棟は全保存、危機的状況に県が意見募集へ、突き詰めれば広島サッカースタジアム問題と一緒! | 【ひろスポ!】広島スポーツニュースメディア (hirospo.com)
(2019年12月17日掲載)

 

 

50年後、100年後を考えれば当然「リアル」な旧陸軍被服支廠4棟は全保存、危機的状況に県が意見募集へ、突き詰めれば広島サッカースタジアム問題と一緒! | 【ひろスポ!】広島スポーツニュースメディア (hirospo.com)
(2019年12月17日掲載)

 

 

スタジアムも旧陸軍被服支廠も広島100年の視点が必要、「広島県はその建築的価値、被爆建物としての重要性に考えが至っていないと断ぜざるを得ない」 | 【ひろスポ!】広島スポーツニュースメディア (hirospo.com)

(2020年1月14日掲載)

 

 

旧陸軍被服支廠解体に一端「待った!」だからいわんこっちゃない!サッカースタジアム問題で県民振り回した湯崎知事またイエローカード! | 【ひろスポ!】広島スポーツニュースメディア (hirospo.com)
(2020年1月25日掲載)

 

 

 

これと同じこんとを今度は松井広島市長がやろうとしている。さすがはサッカースタジアムの旧広島市民球場跡地への建設を意地でも阻止して、広島みなと公園に持っていこうとした“ツートップ”だけのことはある。

 

 

広島の平和、文化、スポーツに対する認識が甘い、甘すぎる。

 

 

広島の空が怒りを露わにした。

 

 

9月3日午前9時半から、広島市はサッカースタジアム建設場所の下に眠る、原爆ドーム、旧陸軍被服支廠と同等の価値がある可能性の高い、遺構“ぶち壊し”に着手しようとした。が、未明からの雨脚が強まり、市では作業一日延期をマスコミに伝えた。

 

 

実際、その時間に現地に行ってみた。おそらく遺構切り取りを託された業者だろう。別の場所の切り取りを行っていた。そのまさに午前9時半前、ゴロゴロと基町中央公園上空は雷の音が鳴り響いていた。

 

 

この、幸いにして“一日生き延びた”遺構は旧陸軍被服支廠と一緒で「旧陸軍」の存在を示す大事な「リアル」だ。最大の特徴は「スケール感」、切り取りではそれが無になる。

 

 

遺構の存在を知ってしまった広島市はそれを隠し続けてきた。「書いてもらっては困る」と担当者が懇願する中、中国新聞が6月15日付紙面で「広島・中央公園のサカスタ用地に被爆遺構 最大級の規模、旧陸軍施設」の見出しを付けすっぱ抜いた。

 

 

もちろんひろスポ!も知っていた。しかし中国新聞でないとそこはダメ。話は瞬く間に広がった。

 

 

焦る市では、市民や被爆者団体、日本考古学協会など多方面からの要望に抗うかのように、8月19日午前10時15分からの市長定例会見で「切り取り」だけを強調した。

 

 

8月24日、広島の被爆者6団体と市民団体、専門家の計11者連名による「要望書」が広島市側に直接、手渡された。要望は数項目に渡り、2度目の話合いは9月2日に設定された。

 

 

だが9月1日、市は「3日切り取り作業開始」を発表。2日の二度目の話合いで市は防戦一方になりながらもぶち壊し、の意思は決して曲げようとしなかった。

 

 

市の担当者らは「文化庁」への報告とお墨付き、を団体側の抗議の盾に使った。

 

 

なので、ひろスポ!ひろスタ特命取材班では文化庁にそのやりとりを全て報告して、「切り取りの前に地元合意を」というピンポイントなところを抑えるようリクエストした。

 

 

雨は午後には上がった。

 

 

やはり、広島の空が「待った!」をかけよ、と言っていたのだろう…

 

 

この問題は極端な話、原爆ドーム保存をやめて野晒しにするのと一緒、である。

(ひろスタ特命取材班)

 

中央公園
一日生き延びた遺構群を撮影するカメラクルー

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