画像は「広島サッカースタジアム竣工式」で祝辞を述べる湯崎英彦知事
エディオンピースウイング広島の竣工式で、平川教育長問題と3年連続県外転出者ワースト1位の二つの十字架背負い来賓祝辞を述べた湯崎英彦知事「子どもたち」と言ったの一度だけ…エディオンピースウイング広島の過去と今と未来(5)
上記記事を1月22日にアップしてから久々に連載第5回をアップする。その間に、突っ込みどころ満載の中国新聞「軌跡まちなかスタジアム」が24日付でハッピーエンド(15回連載終了)。1月31日には「広島サッカースタジアム竣工式」とメディア向け内覧会があり、2月1日からスタジアム建設費を寄附した個人らに向けての内覧会がスタートした。
マツダスタジアムとともにスポーツと交流を通じて世界平和を発信する舞台がそろりと点火したことになる。
ところで1日のエディオンピースウイング広島は式典と取材合戦(死語?)でお腹いっぱい、胸いっぱいの一日になった。当日、大忙しだったサンフレッチェ広島の仙田信吾社長が「朝から胸がいっぱいの時間…」とポロリとこぼされていたが、取材する側もみんなきっとそうだったはず、だ。
広島市が執り行った竣工式は松井一実市長の式辞で始まった。続いて来賓祝辞。そこで湯崎英彦知事はこう語った。要旨のみ記す。
「サッカースタジアムの整備にあたりましては多くの関係者のみなさまと連携して取り組んできたところであり、また多くのサポーターのみなさま、また経済界からも建設のための寄付をたくさんいただきまして、そうした方々の思いがついに形になったと感じており、みなさまのご尽力に深く敬意と感謝の意を表するしだいであります」
「広島サッカースタジアムは、世界でも稀に見る街中スタジアムであり、翼をモチーフとした特徴的な屋根を持つスタジアムは、広島都心部の新たなシンボルとして、県民のみなさまが誇れる立派なスタジアムになると、本日この場に立って、改めて確信したところでございます」
「本県では、社会経済情勢が大きく変化する中、将来に渡り発展し続けるため、県の強みである都市としての近接性を最大限に生かした、適散・適集な地域づくりを進めているところであります。こうした中、人口、産業、都市基盤などのあらゆる面で中国・四国地方最大の集積地である広島市には、高次都市機能を保持し、中枢拠点性をよりいっそう向上させ、人口の流出を防ぐダム機能を果たすことで県全体の発展を牽引する役割を担っていただく必要があると考えております」
「広島サッカースタジアムは広島市都心部の新たな起爆剤として、サッカー観戦はもちろんのこと街中に立地する特性を生かして、スタジアムと隣接する広場エリアと一体となったスタジアムパークとして機能することで、中四国全域を始めとする広域から幅広い世代を集客し、年間を通じた賑わいが創出される拠点となり、さらには県内各地を訪れるきっかけを作る役割が期待されるものでございます」
「また、ひろしまゲートパークや整備が進められている広島城三の丸など、中央公園内の各施設や県庁敷地を含む紙屋町、八丁堀地区とも連携することで、都心の回遊性の向上、滞在時間の増加が見込まれ、新たな交流、消費の創出も期待されます」
「さらに本県は昨年の広島G7サミットの開催により、国内のみならず世界から注目を集めているところであり、この機会を生かして広島サッカースタジアムが新たなシンボルとして県全体の活性化が図られるよう、またサッカーの聖地として子どもたちの憧れの場となり、夢を与える施設となるよう、県といたしましても引き続き広島市やサンフレッチェ広島を始めとする関係者のみなさまと連携して、オール広島で盛り上げていきたいと考えております」
「終わりに、この街中スタジアムに多くのみなさまが集まり、広島県の魅力が世界中に伝わっていくことを期待するとともに、本日ご参集のみなさま方のご健勝ご活躍を祈念いたしましてお祝いの言葉とさせていただきます」
長々と続いた祝辞の中の大部分は広島県の中枢性に関すること。広島っ子たち、アスリートたちのための夢の器ができた、というのに「こども」話は終わりの方に一度しか出てこなかった。
湯崎英彦知事は、一浪して東大法学部に進んだ広島付属高出身の広島エリートだ。いくら「スタンフォード大学経営学修士」の肩書があるとはいえ、もうちょっと広島教育について語った方がよくはないか?
実はこの日、湯崎英彦知事にとっては頭の痛い案件が、ダブルで報じられていた。
ひとつは自らが広島に呼び込んだ広島県教委の平川理恵教育長問題。ひろスポ!では早くから「辞任せよ!」と訴えてきたが1月31日、やっと任期の3月いっぱいで退任となることが中国新聞朝刊などで報じられた。ひろスポ!は湯崎英彦知事と平川理恵教育長の怪しい関係についても指摘してきた。
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(2023年11月4日掲載)
もうひとつの案件は1月30日に総務省が発表した2023年の国内人口移動状況。広島県は3年連続で転出超過数がワースト1位となった。誰のせいでもない。湯崎英彦知事無策のせいだ。
デーモン閣下やら、何やらかんやら知り合いの代理店に丸投げでやることは派手だが内容が伴わないからこうなる。広島教育を私物化した平川問題もそう。見た目や派手さだけ。かつて都内の有限会社トラベシアで代表を務めていた時の営業担当者から、わざわざ、ひろスポ!宛てに届いたメールの中身は辛辣で「鬼畜平川」とあった。そんな人物だから教育長の器で断じてない!
湯崎英彦知事は2012年、森保一監督就任1年目でサンフレッチェ広島が優勝パレード、優勝報告会にまで上り詰めた際、平和公園の敷地を埋め尽くした県民・サポーター2万人を前に「みなさーん、スタジアム欲しいですよねぇ!」と煽った。このことは中国新聞連載の第2回にもきちんと記してあった。この場面は非常に大事だ。
この時、隣にいた松井一実市長はずいぶん渋い表情だった。はっきり言ってスタジアムを作る気なし!だから森保一監督に面と向かってこのあと「3度優勝したらスタジアムを考える」などと言い放ち、実際、市民・サポーターに向けてもそう言った。(それが「サンフレッチェ広島は2位でいい」の広島最大の放言に繋がった)
湯崎英彦知事は「欲しいですよねぇ!」と言っておききながら、スタジアム問題をいたずらに空転させた。その罪は大きい。サンフレッチェ広島の経営状態は厳しくなり、スタジアムを楽しみにしていた人たちも次々に広島を去り、あるは他界した。
それでも湯崎英彦知事は「広島みなと公園」優位と言い続け、久保允誉会長をなじり、、2015年の3度目のリーグ優勝報告会は松井一実市長とともに欠席して、その後も散々、市民・県民・サポーターとサンフレッチェ広島を振り回し、建設費負担問題でもゴネるなどの迷走の限りを尽くして、1月31日の祝辞のステージに素知らぬ顔?で立ったのである。
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市民・県民・国内外サポーターへの礼儀を失し、あまりにも無責任!松井市長と湯崎知事、サンフレッチェ広島優勝報告会「欠席」の方向 | 【ひろスポ!】広島スポーツニュースメディア (hirospo.com)
(2015年12月19日掲載)